Vol.31
土岐英史    ボクは、小さい頃、『飲み物フェチ』でした。

親に映画館へ連れて行ってもらった時の事、

家族がレストランにて食事のシーン。テーブル

に置かれている『紫色の飲み物』に気がつき、

当時、ジュースといえばオレンジかパイナップル

ぐらいしか無かったので、「あれは何!!!??」

「飲んでみた〜い!!!」「どんな味?匂いは?」映画館を出た時には、その事だけで頭が一杯。

ストーリーなんか、何処かへ飛んでいました。 幼稚園児だった頃、父親がカクテルに凝っていて

「やっぱり、このメーカーのはウマイ!」と言いながら手にしたボトル。

水とは違う透明に輝く液体「どんな味がするんだろ〜」想像で、またもや頭が一杯。

「・・・・・・・・・・・・・!!・・」 ある日の午後、家族全員外出してボクひとりが留守番

という絶好のチャンス到来!!父の部屋に入り、その『透明に輝く液体』へまっしぐら。 

蓋をはずして直接、匂いを嗅いでみると、ほんのり甘味のある爽やかな香り。

ボトルの蓋にその液体を目一杯入れ、グッと一息に飲み干しました。

一瞬のうちに『顔面破烈』、風呂場で口から大洪水でした。それでも懲りずに、その後も『飲み

物』への探究は続き、フラフラになりながらもカクテル用のボトルは全て制覇したものでした。

 夜中、夢にうなされてた時、母親は何を勘違いしたか「しょうがないわね〜!」と言いながら、

飲み物を持って来てくれました。それこそ捜し求めていた『紫色の飲み物』!飲んで驚き!

「こんな美味しい物が、家にあったんだ〜!!」

 『グレープカルピス』と初めて出会った夜でした。

            TOKI


                                               

                                     

   ◎次回もお楽しみに


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